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ドクさん 来日 結合双生児の兄の死、妻出産…人生を語る(毎日新聞)

 ベトナム戦争の終結から今月末で35年を迎えるのを機に、枯れ葉剤被害とみられる結合双生児として生まれたグエン・ドクさん(29)が24日、支援団体の招きで来日した。結婚、兄の死、妻の出産--。この数年に経験した人生の喜びと悲しみを語るつもりだ。

 「大きな存在だったからとても悲しかった。自分の半分がなくなった気がした」

 ドクさんは24日朝、到着した関西国際空港(大阪府)で毎日新聞の取材に語った。兄弟で下半身がつながった「ベトちゃんドクちゃん」として知られ、88年に分離手術が成功。しかし07年10月、兄ベトさんは26歳で死去した。「(分離の際)部分的に体(臓器)をもらった。兄の分もしっかり生きないといけない」と話す。

 一方で新たな家族ができた。06年に妻テュエンさん(28)と結婚、09年10月には男女の双子が生まれた。男の子は富士山、女の子は桜にちなんだ名前を付け「日本は二番目の故郷。日越関係の懸け橋になれれば」と望む。

 来日はNPO法人「南大阪とアジアの平和友好のかけ橋」(大阪市)の招待で5月2日まで滞在。4月28日には午後6時半から大阪市立こども文化センターで講演会を開く。問い合わせは同NPO(06・4303・3379)。【田辺一城】

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